ヴィンヤード

北杜市明野町は、地球温暖化が進む中で、近年多くのワイナリーがブドウ畑を開設している山梨県北西部に位置しています。

南アルプスの雄大な山々が眼前に広がる明野ヴィンヤード浅尾原農場は、南西向き斜面の水はけのよい2haの土地にあります。四方を高い山に囲まれた地形がもたらす、日本一の日照時間と少ない降雨量、昼夜の寒暖差といった気候に恵まれ、ワイン用ブドウ栽培に最適な自然条件を備えています。

標高820mの農場では、夏でも涼しく乾いた風が、富士山を望む南から北の八ヶ岳に向かって通り抜け、ブドウがゆっくりと深く成熟できます。この風向きに沿って南北に伸びた垣根では、欧州系の品種をシングル・ギヨ仕立てで、棚では日本固有品種の甲州をスマート・マイヨーガ仕立てで栽培します。

明野ヴィンヤード 浅尾原農場
栽培するブドウの品種

シャルドネ
小さめの円筒形房と薄めの果皮の小粒の実が特徴です。
早熟で、寒冷地にも適応します。
産地、気候の違いで様々な味わいを持つワインになります。

甲州
山梨県発祥で、ワイン醸造用として初めて国際的期機関に認められた日本固有品種です。
日本料理に合うワインとして海外でも高く評価されています。
晩熟で、果実は淡いピンク紫、果皮は厚めです。
フルーティな芳香があり、すっきりとした穏やかな味わいのワインになります。

カベルネ・フラン
果粒は小さく、冷涼で湿気のある気候でよく育ちます。
明るめの色調で、程よくしなやかな渋みと酸味を合わせ持った繊細な味わいのワインになります。
明野周辺ではこの品種から高品質のワインが生産されています。

カベルネ・ソーヴィニヨン
晩熟型の品種で、明野の気候では11月まで完熟させてから収穫することができます。
果粒は小さく、果肉がほとんどないくらい厚めの皮と大きな種があります。ワインにすると色が濃く
タンニンが豊富で、しっかりと骨格のある味わいになります。

メルロー
早熟で中程度の大きさの粒と大きめの房を持ち、気候や土壌に比較的寛容です。
糖が上がりやすいので、果実味たっぷりで豊満な味わいのワインに仕上がります。

シラー
果粒は小さく濃い色合いの厚めの皮を持ち、タンニンと酸は強めで、特にスパイシーな香りがあります。
力強く品があり、しっかりとした骨格の味わいのワインに仕上がります。