明野ヴィンヤードは開園2年目を迎えます
昨年4月に植樹したブドウの苗、6品種約3,400本は順調に生育・越冬し、今年4月末に2度目の萌芽の時を迎えようとしています。
2月の冬季剪定で、樹勢に合わせて2芽〜5芽を確保されたブドウ樹は、それぞれの芽が新梢となって伸び、そこに花房をつけます。昨年は新梢1本を健全に育てるために花房を全て切り落としましたが、今年は初めて果実を成らせます。
2年目のブドウ園とはまだ僅かながら最初の収穫を迎える年です。と同時に、その新梢が登熟することにより、来年の剪定で1本の「長梢結果母枝」とその反対側にある1本の「予備枝」(短梢結果母枝)という「シングル・ギヨ」の仕立て型を確立させる樹型確立の年でもあります。大切で、楽しみな年ですね。
4月2日に第2次植樹として230本の苗を植えます
さらに4月2日には、第2期の植樹としてシラーとカベルネ・フラン、さらに甲州の苗、230本を植えます。
これは二つの品種で昨年植えたけれども活着しなかったものの補植と3品種で苗が足らずに空いていたところに植えるものです。
園全体としては、来春にさらに4品種300本弱を植えて、植樹完了となる予定です。
5月21日の「新梢誘引」から隔週作業日で年間栽培活動を行います
萌芽したブドウの新梢は、葉を左右交互につけながら(展葉という)グングン伸びていきます。しかし、ブドウは蔓性の植物なので、自立した樹形を作れず、支柱やワイヤーなどを使って、特定の仕立て型にそって樹型を作っていく必要があります。その第一歩が、新梢をワイヤーを使って垂直に伸ばす「誘引」作業です。その第1回目を5月21日(土)に会員全員に参加を呼びかける「作業日」として行います。
そのあとは、6月5日(日)、6月18日(土)、7月3日(日)、7月16日(土)、7月31日(日)、8月13日(土)、8月28日(日)と隔週ごと、土曜と日曜を交代させながら作業日を設定していきます。そしてこの過程で、「新梢誘引」に続いて「芽かき」、「摘心」、「副梢整理」、「除葉」、「房づくり・摘房」、「果房手入れ」など、ブドウ栽培における基本作業を行なっていくことになります。
9月〜11月初旬はブドウの「収穫」期になります。したがってこの期間は、隔週ごとのスケジュールではなく、ブドウの成熟に合わせて収穫日を決定していくことになります。
さらに、収穫後は、「施肥」、「剪定」、「ゴミ取り」、「結果母枝誘引」などが作業となり、頻度は大体月に1回となります。
こうした作業を的確に実施していくためには、ブドウの植物生理を正しく知ることが必要です。そのため、各作業日の始めには毎回、「ブドウ栽培ミニ講座」として、赤松がブドウ栽培学=Viticultureの基本やワインとブドウに関わる基本知識を解説する時間を取ります。
なお、各作業日に参加するかどうかは会員の自由ですから、ご都合に合わせて参加してくださって結構です。
第2期明野ヴィンヤードクラブ新会員を募集します
昨年は新型コロナ感染急拡大の影響で「緊急事態宣言」や「まん延防止措置」が発令されたため、5月から9月まで定期的な作業日を設けることができませんでした。しかし、今年=第2期は5月から始まる基本作業日をきちんと開催していく方針です。
4月の植樹と5月からの年間作業が始まるこの機会に、ワイン愛好家、ブドウの栽培に取り組まれようと考える方、さらに自然の中で働くこと・過ごすことに興味をお持ちの方に、「明野ヴィンヤードクラブ」に入会することをお勧めします。
既に第1期から多くの会員が入会され、ブドウの栽培はもちろん有志で結成された「野菜栽培部」の活動も活発に展開し、会員同士の交流も進んできました。コロナ感染が落ち着けば、作業以外の懇親会・パーティーなどの機会も増え、より楽しい活動が展開されるでしょう。
入会金は1万円で、年会費は5,000円です。入会を希望される方は、「クラブ会員募集」のフォームからお申し込みください。