施肥・土壌改良の作業が始まりました。

成園となったブドウ畑では、9月から11月初頭までが収穫時期です。
明野ヴィンヤードでは、シャルドネから始まり、メルロー、シラー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンという欧州系の品種、そして棚と垣根の甲州が次々に収穫の時期を迎える、最も忙しい時期となるでしょう。
しかし、植え付け初年である今年の収穫はありません。
それに代わって、一般的には収穫後の作業である施肥・土壌改良の作業が既に開始され始めました。

明野ヴィンヤードの立地条件は日照時間日本一を誇る明野の中でも、標高・傾斜・風通しなど極めて恵まれています。
高品質なブドウを生産するための最大の課題は「土づくり」です。とくに、今年の苗の成長の様子を見た場合、圃場の東側(茅ヶ岳方面)の傾斜が強い領域の苗の成長が悪く、雑草を含めた草生の伸びも良くありません。ここを重点にしながら、堆肥や有機物を投入し、微生物の活動が活発になるような土壌に改良していくことが必要です。
そのため、安価で有用な有機物素材として、茶殻の散布作業が9月末から始まりました。
10月いっぱいこの作業が続き、11月初旬までには全体としての施肥作業を終了させる予定です。